阿智神社
アチジンジャ
由緒
倉敷の古名は「阿知」であり、当社は倉敷総鎮守の神社である。
これは、日本書紀応神記(4世紀)に「阿知使主(あちのおみ)が韓国より17県の人達を率いて帰化してきた」とあり、阿知使主の一族がこの地に住み着いて、養蚕・絹織・縫製・鉄文化等の先進技術を伝え、広め、大いに栄えたことに由来している。
また、社記には神功皇后三韓征伐の途中、暗闇に航路を見失われ宗像三女神に祈願された時に、三振りの剣が雷鳴と共に天空から明るく輝いてこの地に降ったため、応神天皇の御代に妙剣宮(妙見宮)と称してこれを祀ったと記されている。
古来この一帯は吉備の穴海と称され、内海深く湾入し社地は内亀島という小島であったため、海の交通交易の守護神である宗像三女神を奉斎したとも伝えられている。
室町末期、慶長、元和の頃から祭祀は当地草分けの有力者の木綿襷組(ゆふだすきぐみ)が交代執行し、江戸中期に観竜寺の別当が管理し、神仏混淆して明治に至ったが、同2年神仏分離令により妙見宮を阿智神社に復号した。
当社は倉敷の中心部、美観地区の鶴形山の頂上にあり、広い境内には蓬莱思想に基づいた日本最古の鶴亀様式の古代庭園とも伝えられる天津磐境の他、盤座・磐境が点在し、中腹の斎館の風雅な庭には陰陽の盤座のほか水琴窟もある。また、能舞台、絵馬殿、芭蕉堂等もあり、本殿北側の「阿知の藤」は曙藤では日本一大きく古く、倉敷市の市花でもあり、県の天然記念物に指定されて、毎年5月5日の藤祭には多くの人で賑わう。
皆んなの運命
阿智神社・倉敷市
ご神木
阿智神社・倉敷市
倉敷千歳楽
阿智神社・倉敷市
阿智神社「秋季例大祭」と同時開催の「倉敷秋祭り」で何度も中に舞う倉敷千歳楽。於:アイビースクエア。
みたまふり
阿智神社・倉敷市
阿智神社「秋季例大祭」で行われた「お旅所」(美観地区入口)での「神魂振り(みたまふり)」。
奉迎者は、神輿の下をくぐり、お陰を受ける。
輪くぐり
阿智神社・倉敷市
阿智神社「夏祭り」の「夏越大祓式」で行われた「茅の輪くぐり」。
三女神舟巡幸
阿智神社・倉敷市
阿智神社「秋季例大祭」で行われた「三女神舟巡幸」。美観地区 前神橋→今橋。
藤まつり
阿智神社・倉敷市
阿智神社「藤まつり」において模様された「雅楽演奏」。
子供相撲
阿智神社・倉敷市
春祭りに行われた阿智神社「子供相撲」。
獅子舞
阿智神社・倉敷市
阿智神社「歳旦祭」で行われた「獅子舞」。
元旦の参拝者
阿智神社・倉敷市
阿智神社「随身門」前の厄除け階段(33 段)に並ぶ初詣の人々。平成28年 元旦。
天津磐境
阿智神社・倉敷市
阿智神社本殿西側にある鶴組石と亀組石が配置された「天津磐境(あまついわさか)」の「羽石」。神社庭園としては日本最古の遺構とされているこの古代庭園は、日本代表名園に推奨されています。右奥の建物は本殿。
三女神の舞
阿智神社・倉敷市
阿智神社の元日の「歳旦祭」で行われた「三女神の舞」。於:「神楽殿」
檜皮葺きの本殿
阿智神社・倉敷市
阿智神社
檜皮葺の華麗な「本殿」。本殿の前に立つのは檜皮葺の「中門」。
基本情報
神社コード | 02031 |
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神社名 | 阿智神社(アチジンジャ) |
通称名 | |
旧社格 | 県社 |
鎮座地 | 〒710-0054 倉敷市本町12-1 |
電話番号 | 086-425-4898 |
FAX番号 | 086-427-9230 |
駐車場 | 有 30台 |
御祭神 | 多紀理毘賣命,多岐都比賣命,市杵嶋比賣命 |
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御神徳 | 交通安全, 商売繁盛 |
主な祭典 | 5月5日:藤祭 5月第3土・日曜日:春季例大祭 10月第3土・日曜日:秋季例大祭 |
宮司宅電話 | |
URL | |
特記事項 | お砂持ち神事 10年に1度の神事、高梁川の氾濫時、氏子が神様にせめてお砂をお供えしようと樽に砂を積んで奉納したのが始まり。 素隠居 10月第3日曜日、大名行列を模した御神幸に倉敷名物素隠居(信仰厚い老夫婦が高齢のため自分たちの面を作り代参させた故事による。)の爺婆がこれに従い、団扇をもって子供達を追い回す独特の行事として知られている。 社報いわさか 創刊号(PDF) 社報いわさか 第47号(PDF) |
- 交通アクセス
- 倉敷駅から南東へ徒歩15分
- 氏子地域
- 倉敷市(阿知1丁目、阿知2丁目、阿知3丁目、稲荷町、羽島 一部、向山、幸町、昭和、新田、石見町、川西町、船倉町、中央、鶴形、東町、南町、美和、本町、老松町2丁目、老松町4丁目、老松町5丁目)
阿智神社境内に聳える「御神木」のアベマキ。