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熊野神社

クマノジンジャ

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由緒

 当社は小野道風(66才)・藤原佐理(17才)にて昇殿を許され、内裏が完成した天徳5年(961)勅名により紀州熊野三山を美作国河内庄に分祀。村上天皇の天徳5年(960年)那智宮を上河内村下村に、永観年中(983~984)下河内村に新宮を、また上河内村に本宮を分祀された。
 時の国司藤原佐理、権守源時中が奉仕した三山の中の本宮が現在の熊野神社であり新宮、那智夫々に約50丁(旧1里)を隔て、紀州の縮景の趣がある。社殿の景観は本宮は豪壮に、新宮は優美に、また那智は枯淡である。この三山をもって河内庄の鎮守とした。
 朝廷は神田200石を寄進し、神官社僧各12人を置き祭祀を厳修せしめた。美作国西6郡の3年に1度の大祭は津山市二宮高野神社の社前で国守の安泰を祈祷する祭りであるが、この閏年祭は明治に至るまでしめの大夫須田越中守(当社祀職)が祭典を調理した。当時は作州西六郡に下知し、最盛期は祀職200員を越える作州最大の祭典であった。旧境内地は東西483間、南北495間、約1キロメートル4方で神社を中心に僧房、堂塔・郎党等を配置し、戦国時代は須田越中守郎党は50数騎を数えた。
 明治維新神仏判然令により寺院護持のため神社境内地は中心100間四方となった。森氏国除以前の修営は国守においてその費を補助せられていた。現本殿は嘉永3年9月9日上棟。
 明治5年戸籍編製に際して旧35区の郷社に列し、昭和20年8月10日県社内定を受く。明治44年には上河内地内の、大正2年には中河内地内の各神社を合祀した。
 戦後境内社として護国神社、氏子祖霊社を創建、毎春祭祀を行っている。

基本情報

神社コード 14085
神社名 熊野神社(クマノジンジャ)
通称名 権現さま、郷社
旧社格 郷社
鎮座地 〒719-3121 真庭市上河内3451
電話番号 0867-55-2101
FAX番号 0867-55-2500
駐車場 有 20台
御祭神 伊弉諾神,伊弉冉神,素戔嗚神,稻田姫命,津速産靈神,速玉男命,事解男命
御神徳 殖産興業
主な祭典 4月15日:春祭り
10月15日:例大祭
12月12月:冬祭り
宮司宅電話 0867-55-2101
URL
e-mail
特記事項 家相、地相、地鎮祭、命名。境内社・齋神社の公領名・地下名の当屋祭り。例大祭における「獅子練り」供奉。
交通アクセス
米子自動車道久世ICから東へ約2km。 国道181号線に参道入り口案内がある。
氏子地域
真庭市(上河内、中河内)
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