白加美神社
シラカミジンジャ
由緒
第四十四代元正天皇の御代美作国戸川の宿の北の現在地に美しい五色の虹が輝き渡った。
苫田縣主藤原通憲が驚いて里人にその所を掘らしたところ、数尺も掘らないうちに神代の霊物と思われる、とても美しい璽が出た。その時忽然として一人の老翁が現われ告げるには「我はこの月輪田原に居る神である。この所に降居して久しいが、国人はまだこの地が霊地であることを知らない。汝を見るに心浄く性直で民を撫し、敬神の念篤く我は汝の誠心に感じ入っている。汝はこの神璽を奉崇し神籬を営んで天照大神より__草葦不合尊に至る五神を奉祭すれば陰陽五行和合し、国土平安し国人安穏なるべし」そして忽ちその姿は見えなくなった。通憲はそのお告げを畏み、そして急いでこの由を朝廷に奏上した。朝廷ではこのことを議し、「これは国中無双の霊地であろう速やかに神の教えの任に神籬を造営し、神璽を奉祭せよ」と勅命が下った。時に養老四年(720)であった。養老七年三月十九日に正遷宮が行われ、朝廷より三十町歩を神田として賜わった。神亀二年(725)に白加美大明神と奉称した。爾来朝廷を尊崇し、往時は戸川宿で毎月六度の市が開かれ、国人此地に会集し、財産を交易し、当日集まった人々は悉く当社に詣で財貨土毛を奉じ、福を祈り禍を祓った。その後森候入封の時社領は召し上げられたが、慶長十九年(1614)森 忠政候が二百八十石の社領を寄進、寛永十二年(1635)森 長継候から二十石、元禄九年(1696)森 長成候から二十石を寄進された。森家廃絶後は社領を召し上げられたが、松平家では封内八社として年々寄付米を奉納され明治に至った。明治初年に郷社に列した。現在の社殿は弘化年間(1840年代)である。
基本情報
神社コード | 03017 |
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神社名 | 白加美神社(シラカミジンジャ) |
通称名 | |
旧社格 | 郷社 |
鎮座地 | 〒708-0006 津山市小田中254 |
電話番号 | |
FAX番号 | |
駐車場 | 有 3台 |
御祭神 | 天照大神,天忍穗耳尊,瓊瓊杵尊,彦火火出見尊,幸魂月夜見尊,鵜葺草葺不合尊 |
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御神徳 | |
主な祭典 | 10月19日に近い日曜日:例祭 7月19日に近い日曜日:夏祭 1月1日:歳旦祭 |
宮司宅電話 | 0868-32-2240 |
URL | |
特記事項 |
- 交通アクセス
- 杉本酒店から西へ300メートル
- 氏子地域
- 津山市(小田中)